犬毛糸ってどんなもの?



ワンちゃんの毛で出来た毛糸を、私たちは「犬毛糸」と呼んでいます。
お預かりした毛から、どんな犬毛糸が出来るのか…
それは、実際に毛糸にしてみなければ、わかりません。
同じ犬種であっても、食生活や住環境など、様々な条件により、毛の性質は千差万別です。
毛を見ただけでは、どんな毛糸になるか断言する事ができず、毛糸にしてみて初めて、「あぁ、こんな毛糸になった!」とわかります。
もう一つ言えば、編んでみて初めて、こんな編み心地でこんなものが作れると言えます。

事前に説明する事が出来ない「犬毛糸」ですが、どのようなものなのか、もう少しイメージを持って頂く事ができるように、お話しします。

「どんな作品が作れるのか」については、以下ページで説明しております。
リンク: どんな作品が作れるの?



品質について

毛糸は、動物の毛(羊などの毛)をねじって糸にしたものです。
羊毛と同じく犬の毛も、ねじって、ねじって糸にしますが、羊毛と比べ、犬の毛は繊維の長さが短く、断面の直径は太く、縮れが弱い為、一筋縄では糸になってくれません。

もちろん犬種によりますが、多くの場合、羊毛と同じような「質」を求める事が出来ません。

まず挙げられる特徴としては、犬毛糸には伸縮性がありません。

そして以下の性質を持つ犬毛糸も多いです。
・耐久性がない
・チクチクする
・固い
・細い
・編んでいる途中に切れてしまう

もちろん、長毛犬種、特にアフガンハウンドのような犬種は、羊に負けない程の良質な毛糸になってくれます。

同じワンちゃんでも、採った毛の場所で毛糸の品質が変わります。
トップコートはチクチクする上、犬の毛100%では毛糸に出来ない場合もあります(羊の毛と混ぜなければ毛糸に出来ない)が、アンダーコートのみで作ると、ふわふわの毛糸になります。
ブラッシングで集めた毛であっても、トップコートが混ざっていれば、その部分はチクチクします。

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出来上がりの毛糸の重さ

お送り頂いた毛を全て使って毛糸をお作りしますが、残念ながら、全ての毛が毛糸になるわけではありません。
様々な制作過程の中で糸になる毛が選別されていき、失われてしまう毛が確実にあります。失われてしまう量も、同じ犬種であっても様々です。

ロスが少なく毛糸に出来た場合でも、15%程度毛が失われます。
今まで毛糸にした中で、最もロスが多かったものは、50%の毛が消失しました。
これは、3.4gという少ない毛の量のウサギさんの毛を毛糸にした時です。
ウサギさんの毛は中空で軽い為、犬よりも消失する量が多いです。

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出来上がりの毛糸の太さ

ご希望通りに出来る場合と出来ない場合があります。
どのような毛糸とご指定頂ければ、ご希望に添えるようにお作りしたいと思いますが、ワンちゃんの毛質により、ご希望を叶える事が出来ない事もあります。

毛の短いワンちゃんの場合は、細く作らなければ毛糸にならない事があります。
そのようなワンちゃんの毛は、「ざっくりとした極太糸のセーターにする毛糸を…」と思っても、毛質により、たくさんねじって毛同士の結合を強く、かつ細い糸にするしか毛糸にする方法がないのです。

また、一定の太さに作るように心がけておりますが、手紡ぎで毛糸を作る為、太さにばらつきがでてしまうという性質があります。

お預かりする毛の長さも一定ではない為、長さの差が大きければ大きいほど、太さ・撚りのかかり具合を一定にする事が難しくなります。

編み物の本には、お作りになりたい製品の毛糸の太さが記載されています。
「このような毛糸に…」というようなご希望は、叶えられるよう努力しますので、どんどんお申し付けください。

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出来上がりの毛糸の長さ

市販の毛糸ですら、毛糸の太さと重さが同じでも、メーカーや種類が違えば毛糸の長さは全く違います。
(もっと言えば、編み手が違うと、本通りに作った場合、同じ毛糸を作っても出来上がりのサイズが全く違ってしまいます。)

犬毛糸も同じで、重さに対する長さは、事前にお伝えする事が出来ず、犬種が違えば、同じ重さの毛あっても、毛の質によって出来上がりの長さは異なります。
また手紡ぎゆえに、同じ重さに対して、全く同じ長さの毛糸にする事は出来ません。

お送りする毛糸には、重さと長さを記載しておりますので、そちらを目安に作品にして頂ければと思います。

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犬毛100%と混毛について

犬毛100%の毛糸は、繊細な毛糸になる事も多い為、羊毛の混毛率が多ければ多くなる程、手触りや風合い、耐久性が良くなります。
セーターや膝掛にして、包まれたいご希望ならば、犬の毛100%でなく、犬の毛と羊毛を混ぜて毛糸を作ると、より使用に耐える毛糸になります。洗濯に対しても、羊毛を混ぜた方が耐久性が高まります。
もちろん犬毛100%でも毛糸をお作りいたします。

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「犬と毛糸」にお任せ下さい。

出来上がった犬毛糸は、チクチクする、ちょっと切れやすい、太さが一定でない…など、市販の毛糸とは様相が違うかもしれません。

実際に作ってみないことには、どんな毛糸になるかわからないところを一緒に楽しんでいただけると幸いです。同じ犬種でも同じような毛糸にならず、一つとして同じような毛糸がないところが犬毛糸の大変面白いところだと思っています。

「犬と毛糸」では、皆様からお預かりした毛糸を、慎重に、大切に扱い、毛糸にいたします。

色々なご希望をぜひお聞かせ下さい。
思い出100%の毛糸になるよう、一生懸命作らせて頂きます。
 

ご注文・ご相談・お問い合わせは、「ご相談はこちら」のフォームよりお伺いしております。