毛の集め方


 
犬毛糸にする為には、毛の集め方に押さえるべきポイントがあります。
せっかく集めた毛が毛糸にならかったら、とても残念です。ちょっとしたポイントを押さえて、ブラッシングの抜け毛を毛糸にしましょう。

よい毛糸にする為に…



毛糸を集める時のポイント

ごみやほこりが入っていない、ブラッシングで取れた毛だけを集めて下さい。

櫛についた毛、シャンプーした後の毛を集めて下さい。

毛を集める場所もごみやほこりのない環境で行って下さい。
ほこりのついていないビニールシートや、きれいな広げたての新聞紙の上でブラッシングをする、
または、ほこりや水気のない浴槽でブラッシングをすれば、落ちた毛も集められます。

床に落ちている毛には、ごみやほこりが意外にたくさん混ざっています。
毛糸にする工程では、毛とごみやほこりは分離できません。
ごみとほこりは、毛と一緒にねじり合わされ、毛糸になってしまいます。
毛糸になると、毛とゴミはしっかり結束しているので、ごみだけを取る事ができません。
毛糸からピョンと飛び出たゴミをとると、毛糸の結束が緩んで、毛糸が切れてしまう事もあります。

糞尿などがついている場合も、汚れた部分を取り除いた毛のみを集めて下さい。

「犬と毛糸」では、カット毛ではなく、ブラッシングで抜けた毛のみを集めて頂き、毛糸にしています。

カットした毛は、毛糸にするにはたくさんのデメリットがあります。

  • 見栄え調整の為に切られた短い毛が含まれており、それは糸になりません。うまく毛糸になったとしても、短い毛が集まって毛糸になった部分は、編むと切れやすいです。また、お送り頂いた時の総量と実際に紡げる糸の総量が大きく変わり、想定した量の毛糸ができません。ほとんどが毛糸に出来ない場合もあります。
  • オーバーコートが多く含まれている為、固く、肌当たりが痛い糸になります。オーバーコート部分は、毛糸からツンツンはみ出てきて、やがて抜けてしまう事も多いです。弱く切れやすい毛糸にしかならないかもしれません。
  • はさみを入れた毛の断面は、固くツンツンしています。毛がふわふわっとしている時は、柔らかそうに見えますが、糸にすると、チクチクした肌当たりの痛い糸になります。
  • ただし、シーズーやヨークシャテリアなどの長毛種で、毛に長さがある場合は、毛を束にし、最初にはさみを入れた毛束のみ、毛糸に致します。



    毛糸を保管する時のポイント

    集めた毛は、紙袋かビニール袋に入れて、それをジップ付の袋に入れ保管します。
    その際、毛を袋にぎゅっと詰め込まずに、ふんわりした状態をキープするように袋に入れて、空気を含ませたままで袋を閉じます。

    ぎゅっと詰まった部分は、フェルト化してしまい、その部分は毛糸になりません。
    毛玉のようになった部分もほぐせず、毛糸にする事はできません。
    この部分は出来るだけ取り除いて毛糸にしていますので、その分、毛糸に出来る量が少なくなります。
    取り除けずに、そのまま毛糸になってしまった場合も、毛玉がついている毛糸になるか、毛玉が取り込まれた箇所は、毛糸が太くなってしまいます。

    保管の際も、ほこりが入らないよう、虫がわかないよう、袋の口をしっかり閉じます。
    そして、以下のような場所で保管して下さい。
    ・温度変化のない所
    ・湿気が少ない所
    ・結露しない所

    毛の保管状況によっては蒸れや結露によってフェルト化する、毛が傷む、カビが生える、虫がわく場合がありますので注意して下さい。



    毛糸をお送り頂く際のポイント

    ぎゅっと詰め込まず、ふんわりと空気を含んだ状態の毛をお送り下さい。
    ぎゅっと詰めてしまうと、フェルト化します。フェルト化した部分は毛糸にする事ができません。

    フェルト化すると毛糸に出来ない為、毛を集める時だけでなく、発送する時も、ぎゅっと押しつぶさないよう、湿気が入らないように、梱包をお願い致します。

    また梱包の際は、開封時に毛が飛び散らないよう、注意して梱包して下さい。

    よくある例ですが、封筒に毛をそのまま入れて発送する、毛が入ったビニール袋と外の封筒がのりやテープで一緒に止まっていて、外袋を切った時に毛が飛び散ってしまう梱包などがありますが、これらは避けて頂きますよう、お願いします。
    せっかく集めて頂いた毛が、梱包のせいで無駄になってしまうと、とても残念です。

    最後にお願いです。
    無理に毛を抜いたり、過度なブラッシングは、くれぐれも行わないで下さい。
    大切なワンちゃん達の健康を損なうような毛の集め方だけは、絶対にしないようお願い致します。

     

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